2015年桜花賞馬レッツゴードンキのその後は順調とは言い難い展開です。桜花賞の後はオークス、ローズS、秋華賞と牝馬の王道へと進みますが10着、4着、17着とパッとしないどころか、桜花賞馬としては辛い着順。その後も掲示板にも載らないままでしたが、今年の夏の函館スプリントステークスでようやく久々に馬券圏内の3着。続いて、前走キーンランドカップでも3着と2走続けての好走、ようやく桜花賞馬として実力を発揮しだしたところです。
いよいよ復活、逆転Vも有りうるか?という期待をしたい気持ちもありますが、夏は牝馬の格言もあります。レッツゴードンキが夏を使われたのはデビュー戦ぶり。新馬戦で勝った勢いのまま、中1週で挑んだ札幌2歳Sは3着。その後も重賞戦線で馬券圏内を確保しつつ桜花賞に勝利。3歳桜花賞馬に夏を走らせるセオリーはめったにないため、4歳になった今年ようやく夏場はしらせ、その適性を見出したという可能性もあります。
もちろん素直にスプリント適性が開花しての連続3着という可能性もないわけではないですが、今年の春に出走した高松宮記念では8着。先着された7頭中5頭が今回も出走してくるため、実力勝負ではやはり厳しいと見るのが妥当。
鞍上岩田康誠騎手も、昨年までなら豪腕が期待できた面もありますが、今年は元気がないのかリーディングとは無縁の9位。それでも9位なのですから大したものですが、総賞金順に直せば11位。これは、大レースでこそ弱いともとれます。
1600の桜花賞を勝利し、2400のオークス、2000の秋華賞で惨敗という戦績からも、厩舎のコメントからも間違いなく短距離のほうに適性はあるものの、牡馬相手のG1で圧倒するほどのポテンシャルが果たしてあるかどうか。
まずは勝利云々よりも、レッツゴードンキの今後を占う、試金石となりそうなスプリンターズステークスとなりそうです。